シン・仮面ライダーを観てきたわけですが、
満足というよりは、これが仮面ライダーかぁという
ある種の納得で帰宅しました。
ウルトラマンとはお話のスケールが違うので、
一大スペクタクルというよりは、
どちらかと言うと泥臭い戦いになるかとは思っていましたが、
まさか序盤からスプラ・・・まぁそこは結構驚きで楽しめましたがw
12歳の年齢制限、?推奨?がついてたのはそれのせいでしたが、
引き込み方は良いですよね。
ただ、独特のノリと言うんでしょうか、
お約束的な部分を知らないと。
まずはその学習から始まる。
まぁだけど、どうなんだろ。
庵野作品だから庵野さんのセンスと原作リスペクトが
色々交じっているのだろうなとは思った。
いつもの特撮を意識した、意図的なチープさとはちょっと違う、
マジもんのチープさがあった気がして、
これは演出として合ってんのかなとところどころ思うところがありました。
つまり、良いのか悪いのかが判別つかないのですよ。
途中ドラゴンボールのような、物理法則無視の戦いがありますが
どうも雑に見えたのは意図があるのか。
割とリアル寄りに作っていはいるのですが、
それゆえにコミックタッチの仮面ライダー含む怪人達が浮くような気もしましたね。
多分最近のライダーとかなら実写特撮と言えども
これほど乖離はしていないと思うのですが。
ところでライダーキックの威力は凄まじいですね。
庵野監督だからトップをねらえ!のイナズマキックと、
エヴァのユニゾンキックは仮面ライダーリスペクトだと思うのですが、
明らかにイナズマキック張りの威力になっているような気も。
それとも漫画の方はこうなのかな。
とにかく分かる人には分かるのか、
それとも分かる人も「う〜ん」という感じなのか、
なかなかゴジラやウルトラマンのようなスッキリ感は
得られませんでしたね。
物語的にも、え、こうなっちゃうの?そっかぁ、とは思いましたが、
心に迫るような感じは得られなかったかも。
ところで役者さんで気になったのが柄本祐さん。
柄本さんはプリズンスクール以降様々な漫画原作に出てますが、
どうも個人的に役者としての実力がまだそこまでないと感じるんですよね。
しかしここ最近出演が多いので、父親のコネがあるのかなぁと邪推してしまいますが、
今作に至っては、メインどころの演技力含めて逆にバランスがとれていたかなとは
思いました。
あとなんか、柄本さんが庵野さんに見えるような気がしたのですが、
どうなんでしょう。
ああいった個性派の役者を2号のような位置に配役するというのは
逆に意図がありそうなんですよね。
パンフとかに色々書いてあったのかな。
まぁ友人も私も、これが仮面ライダーか・・・なんて思って帰ってきたけど、
これが仮面ライダーなのかはやはり知識が無いとダメですね。
久々になかなか難しい作品でしたー。